マーケティングでは「メリット」、「ベネフィット」という言葉が使われます。
この言葉は似ているようで実は違います。マーケティングをする人にとってこの違いをきちんと知ることは大切です。
今日はこの言葉の意味と、メリットではなくベネフィットを意識するべき理由についてお話していきます。
メリットではなくベネフィットを意識!
メリットは、その商品やサービスの魅力や良い点です。一見、メリットを並べることでマーケティング的には十分なように見えますが、これよりも「ベネフィット」のほうが数倍大事です!
ベネフィットとは「メリットにより受けるメリット」です。
この商品やサービスを受けると、こんな良いことが起こるよ!ということです。
では具体例を挙げてみますね。
①この美容液を使うとニキビが減ります
②この美容液を使うと美白に効果的です
③この美容液を使うことで、婚活が上手くいき3か月以内に彼氏ができます
④この美容液を使うことで、自信が持て外出する機会が増えます」
この中で①と②はメリット、③と④はベネフィットです。
ベネフィットはCMやテレビでも使われる
毎年春になるとコンタクトレンズのCMが流れますよね。
少しダサくてあか抜けない女子高生が、新学期にコンタクトデビューを果たし、カッコいいクラスメイトの男子に「あれ?可愛くなった?」と声をかけられ、そこから恋が始まる予感…。みたいなCMです。
あれはまさにベネフィットを打ち出しています。
コンタクトの新製品のメリットとして、乾きにくい・つけやすくなった・パッケージデザインが変わったなどいろいろな点があるかもしれません。
でもCMで打ち出すことは「ダサい女子高生がコンタクトにして、クラスメイトと恋に落ちる!」という点、ただ1つです!!
また、マイホーム販売のCMなんかも同じことが言えます。
マイホームのCMって、若いお父さん・お母さん+子ども2人でワイワイ団らんしながら過ごす幸せそうな風景を、流していますよね?
これはマイホームを買うことで「穏やかな家族団らんの生活」を手に入れられるという点がベネディクトになっています。
つまり、お客さんに対して、
商品が生み出す結果としてその人の人生をどう変えるか
この先の未来にどんなことが待っているのかをイメージさせること
が大事です。
ベネフィットが分からない場合は?
メリットは思い浮かぶけれど、ベネフィットがどうしても分からない…という場合は
商品・サービスを購入したお客さんに是非感想を聞いてみて下さい。
サービスを提供する側が気付かなかったベネフィットが隠れているかもしれません。
お客さんから感想レポートを書いていただいたり、インタビュー動画に出演していただいたりすることも効果的です。
お客さんの口コミがお客さんを呼ぶことも多いので、是非参考にしてみてください。
まとめ
・メリットではなくベネフィットを意識してみよう
・ベネフィットが思いつかない場合は、お客さんに聞いてみよう
ベネフィットを意識するだけで、商品やサービスを売れやすくなるので、チェックしておきましょう。